「NGSC」とは「New Generation Study Club」の略であり、京都において1年の準備期間の後,2004年1月から前田潤一郎,中田光太郎,瀧野裕行の3名を中心として、流派やシステムの垣根を越えて、またジャンルに制限されることなく、次世代を担う若手の歯科医師・歯科技工士が新しい技術・マテリアル・エビデンスのある情報を的確に取得することを目的に活動している。
現在、開業医・勤務医・歯科技工士がおり、ときにオブザーバーとして歯科衛生士・歯科助手・歯科ディーラーも参加してさまざまな立場・視点から論議が交わされる。
NGSCでは,月1回の例会で毎回会員2名によるプレゼンテーションの後、ディスカッションを行っている。プレゼンテーションは演者が各々で選んだテーマであるため、その内容は症例発表・技工操作から院内マネージメントや歯科機器の紹介など、幅広い.プレゼンテーション後は,さまざまなコースを修了され、日々の臨床でその知識を生かされている経験豊富な先生にアドバイスを受けたり、歯科医師・歯科技工士それぞれの立場から意見交換をしている。このように、ディスカッションはそれぞれで導入しているシステムやスタディ・グループの垣根を越えて和気藹々とした雰囲気のなかで行われている。若手の歯科医師・歯科技工士にとっては日々募る疑問や課題について質問し、指導を受けることのできる絶好の機会であり、また,ひとつのプレゼンテーションを完成させるという過程は大変貴重な経験となっている。さらに、以前のケース発表に対するフォローアップもできることで、会員全員でひとつのケースを共有し,サポートできるという利点ももち合わせている。
月1回の例会のほか、年1回外部から講師を招聘して総会を開いており、現在まで、中島康先生,勝喜久先生、勝山英明先生、木原敏裕先生、小宮山弥太郎先生(総会開催准)と多くの高名な先生をお招きして講演いただいた。
医療者主体の治療から患者主体の治療へ移行し、年々患者の要求度も高くなり、それに応える技術と環境が必要となっているなかで,チームアプローチによる包括的歯科診療が不可欠となっている。患者のニーズに見合った治療を行うために、このような場で研鑽を積み、歯科医師・歯科技工士・歯科衛生士・デンタルスタッフすべてが情報を共有することで、より予知性の高い治療を追及できると思っている。
NGSCは年々会員が増えており、より活発に会員個々のレベルアップをはかり、斬新な企画の講演会の開催、とくに歯科技工士が多数在籍していることから、歯科医師と歯科技工士間の情報共有の方法、その効率化ついて今検討段階に入っている。今後ますます積極的に活動の幅を広げていきたいと考えている。